中山が語る霊柩車ぶろぐ

霊柩車と寝台車の違いは火葬場に行くか行かないか

2017年02月06日
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葬儀社で遺体の搬送のために使用される車両として霊柩車と寝台車の2つがあります。この2つは似たようで異なる使用法がなされています。この2つの違いは使用する用途となります。まず寝台車ですが、これは遺体を亡くなった場所から自宅へ、そして自宅から葬儀会場までの搬送のために使用されます。しかし火葬場へは通常使用されません。この車の外観は普通のミニバンやワゴン車とまったく同様で、強いて違う点は塗装が黒色で葬儀社のマークが記載されてるくらいです。

また内部は棺桶とストレッチャーを載せるための場所、そして1名分だけご遺族が乗れるための椅子が用意されています。そのため車の外部の車体構造そのものは改造されていません。一方の霊柩車は遺体を火葬場へ向かうために使われる車です。この車はもっぱら火葬場行きのためだけに使用され、火葬場からの復路は基本的にご遺族を乗せない回送運転となります。

この車も棺桶を載せる点では寝台車と同様ですが、最も違う点は車の車体構造そのものを改造している点となります。昔のそれは宮型と呼ばれるタイプが多く、車体後部には派手な金色の装飾改造がなされていました。しかし現在は洋型と呼ばれるタイプが主流となっています。その洋型で近年増加してるのがリムジン型車です。これは高級なリムジン車を基本に改造されています。運転席と助手席の後ろに3人乗れる座席が用意されていて、さらにその後ろに棺桶が載せられるためのスペースが設置されています。そのため車体長は7から8メートルほどになり、改造前のリムジンよりもさらに長くなります。ゆえに車体そのものを長くするように改造されています。

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